北の大地で研修中 ニポラー日記
家庭医・総合医をめざして北海道の各地でニポラー(ニポポ研修医ニポポ研修OB)が活躍中です。 そのニポラー(研修医とOB医師)と指導医の日記です。楽しんでお読みください 。
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2010
08,12
18:02
ほんの紹介
CATEGORY[未選択]
暑い日が続いている。
8
月に入ってからも熱中症やら何やらで、結構途切れることなく入院適応の患者さんがやってくる。病院は盛況である。
たまには臨床とは無縁の話をしよう。
私は本が好きで、よく読む。読む本に偏りがあるので、あまり他人に紹介したりはしないのだが、少し書いてみたいと思う。
「逝かない身体」川口有美子著;
ALS
の母を介護した記録。少し格調高いが、患者の心の動き、本音がつづられている。患者さんと接するとき、患者の立場でどんなことを考えているのか考えさせられた本。非日常が日常になったとき、それは自分の内面にどんな変化をもたらすだろう。支えねばならないと思いつつ、周囲を犠牲にすることをどう考えたらよいのだろう。矛盾を解消するには。いろいろ考えさせられた。
「沖縄の未来」大田昌秀、佐藤優著;あまりに沖縄の現状がひどいので読んでみた。結局、誰も沖縄について哲学的思想がないことがわかった。
「質的研究の方法」波平恵美子著;また、研究をしたいなあと思ったので読んだ。いのちに直接触れる分野で人間がどのように行動するか質的に探ってみたいと思った。結局は本書でも強調されているように絶対的な客観と言うものはなく、ひととひとの関係性を知ることで、社会がいのちを共有できたらと思った。
「「医師アタマ」との付き合い方」尾藤誠司著;自分の思考過程を解説されているような本。なるほど。こう考えていたのか。医療者が読むとよいのではないでしょうか。後半は話し半分に。
「宮本常一が見た日本」佐野眞一著;歩く巨人・宮本常一のルポ形式の伝記。日本に偉大な民俗学者がいたのだなあ、と感嘆。同時に同時代的な記録をとっていくことの必要性を痛感。医療という分野で何かできないものだろうか、と思った。
「憑神」浅田次郎著;浅田次郎にしてはまあまあか。期待しすぎかな。浅田次郎的な「プライド」が垣間見える。しかし、これを読んで今の日本は…と嘆くよりしたたかな庶民がいかに生きたかを大事にしたいと思うが…。
「昭和」ジョン・
W
・ダワー著;これは面白い。知らない昭和史がたくさん出てくる。一気に読める、読ませる。政治史もさることながら市民がいかに戦時を感じたか、戦後を生きたかがとても興味深い。
皆さんも面白い本があったら教えてください。
[3回]
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