北の大地で研修中 ニポラー日記
家庭医・総合医をめざして北海道の各地でニポラー(ニポポ研修医ニポポ研修OB)が活躍中です。 そのニポラー(研修医とOB医師)と指導医の日記です。楽しんでお読みください 。
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2010
12,01
12:47
青森紀行4
CATEGORY[未選択]
まずは駅近くの八甲田丸へ。今は博物館として利用されているが、
1988
年まで
23
年も青函連絡船として利用された名船である。
5382
トンという巨船で、内部は様々な展示がされていた。連絡船記念館、シアター、展望台と様々なコーナーが設けられ、それなりに楽しめる。青函連絡船の歴史をたどるコーナーでは洞爺丸が紹介されていた。洞爺丸の事故はうっすらと記憶していたが、あのタイタニック号に次ぐ死傷者数を出した惨事とまでは知らなかった。短い津軽海峡に秘められた歴史は近代に至ってもドラマチックである。そういえば「点と線」も連絡船を使ったトリックだったな。
ところで、ここではじめて青森人と会話した。なまっとるがや!日本広し。向こうはこちらに分かるように丁寧にしゃべってくれるのだが、それがなまっていてびっくり。ブラキストン線あなどれず。
次に青森市森林博物館へ。昔は営林署だったらしい。白亜に緑のかわいい屋根で全体的に明治っぽい建物。風雪に耐える青森の自然がわかりやすく展示されている。
一番のおすすめはスキー。八甲田山縦走スキーなんてあるらしい。以前は死の彷徨したところも今はそんな感じ。人間って強いなあ。
八甲田山と言えば映画の舞台になった部屋もあった。所長室だったらしいが、なかなか趣のある重厚な部屋。所長の椅子に腰かけてぐるりとあたりを見回してみた。いい気分。ひとり悦に入る。
そしてみちのく北方漁船博物館へ。ここは圧巻。やたらでっかい倉庫に、やたらたくさんの漁船が展示してある。平たく言うとただそれだけ。すごい、こんな展示、誰がやろうって言い始めたんだろう。
まずアイヌのチプがあった。いわゆる丸木舟。ニポポが乗船していた。これはこれでとてもいい船。漁労にはこれで充分であったろう。そして和船もある。これは構造船。その間のような「ムダマハギ」という準構造舟が青森でよく使用されたらしい。面白い。そんなところまで民俗学的な連続性がある。誠に正直な土地だ。
こんな展示と全く関係なくイタリアのゴンドラやらタイの船上生活船やらいろいろあった。全く関係ない。どうして…いや、これを展示した人に興味がある。
舟が
2
重、
3
重になって展示してあるのはすでに展示とは呼べない。ほんとうに倉庫と化していた。展示用の案内板は心なし値札に見えた。
烏賊釣り舟もあったが烏賊の人形(というのか?)が吊るしてあるのは笑った。どうせならするめでも吊るしたらよかったのに。釣ってから時間が経ちすぎましたなんて。
海に展示してある中国のジャンク船に乗船。おそらく私の一生でジャンク船に乗るのはこれが最初で最後だろう。この感動はいまいち誰にも伝わらない。貴重な体験なのに。惜しい。
博物館の周りにはたくさんの釣り人が糸を垂らしていた。青森の太公望は何を釣っているのか、それともぼんやりしたいのか。牧歌的な風景だ。この異形というかへんな博物館に奇妙に調和していておかしい。
それにしても三施設とも入場者がほとんど居ない。学習施設は観光地になりにくいかもしれないが経営は大丈夫だろうか。私が心配しても仕方ないのだけども。
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